近年人気急上昇のLeofoto(レオフォト)
今回はLeofotoのLS-324CEXを数年使用したので、
長期使用レビューをしようと思います。
三脚選びで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
また、三脚の選び方については下の記事で解説しています。
Leofoto(レオフォト)とは?
2014年に中国で設立されました。
それまでは、OEM元として三脚製造を手掛けていました。
メーカーが自社ではないブランドの製品を製造すること
その後2018年に株式会社ワイドトレードが、
日本の総代理店として販売が開始されました。
メーカーとしての歴は浅いですが、
製品の質はとても優れていると思います。
LS-324CEXとはどんな三脚なのか?
「LS-324CEX」とはどのような三脚なのか紹介します。
レオフォトは名前に製品の情報が入っているので、
覚えておくと役立ちます。
レオフォトの型番について
レオフォトの三脚の型番は、
LS-324CやLM-324Cなどと表記されています。
この型番を見ればこの三脚がどのような三脚か?
一目でわかるようになっています。
LSとはなにか
「LS」とはレオフォトのレンジャーシリーズの製品名(モデル名)に記載されています。
レンジャーシリーズとは?
324とはなにか
「324」とは三脚脚の最大パイプ径が32mmで4段(継ぎ)という意味です。
全てのパイプ径について
先ほど紹介した通り、
最大径は32mmから脚を伸ばすと28/25/22mmの順番で細くなっていきます。
CEXとはなにか
「CEX」とはレンジャーシリーズのカーボンレベリング機能付三脚につけられます。
レベリングベースやその他の機能が搭載されていない機種は「C」(カーボン)と表記されています。
ほかに「CT」はカーボン製トラベル三脚、「CL」はカーボン製ロング三脚に付けられています。
このほかにもありますが今回はここまでにします。
レベリングベースとは?
三脚で水平を取るのが難しい場合に、
レベリングベースを調整することで瞬時に水平を取ることができます。
通常三脚の水平が取れておらず、雲台で水平を取った場合は、
カメラを水平方向(パン)に動かすと雲台が斜めに傾き水平を取り直す必要があります。
レベリングベースを使うと、
三脚の水平が多少ずれていてもレベリングベースで水平を取ることで、
カメラを動かしても雲台の水平が維持されます。
調整可能な範囲は±15°となっています。
レベリングベースが役立つ場面
- 風景撮影で水平方向に画角を変える時
- 動画を撮影している時
- ジンバル雲台やビデオ雲台を使用している時
このような場面でレベリングベースが役に立ちます。
この三脚のスペックについて
価格 (ワイドトレードにて) |
税込 83,930円 |
全伸長 | 1,520mm |
最低高 | 103mm |
収納高 | 570mm |
重量 | 1.56kg |
耐荷重 | 15kg |
雲台取付ネジ | UNC3/8(太ネジ) |
伸長170cm前半の私で、
一番伸ばした状態で雲台(レオフォトのギア雲台G4)に乗せたカメラが、
目線の高さあたりに来るちょうどいい高さです。
重さはカーボン製なので軽量です。
耐荷重は15kgなので大抵の機材は載せることができます。
実際に使ってみて感じたこと
ここからは使っていて感じたことをレビューしていきます。
この三脚に使用している雲台
この三脚を使用するとき使っている雲台は主にレオフォトのG4です。
G4の耐荷重は20kgなので三脚以上の耐荷重があります。
この三脚を使うときのカメラとレンズ
カメラはSONYのフルサイズミラーレスを使用しています。
()内はバッテリーとSDカード込みの重さ
- α1(約737g)
- α9(約673g)
- α7Ⅲ(約650g)
レンズも純正レンズを使うようにしています。
()内は重さ
- FE 16-35mm F2.8 GM(680g)
- FE 24-70mm F2.8 GM(886g)
- FE 70-200mm F2.8 GM OSS(1480g(三脚座別))
使ってみてよかったポイント
- 安定感
- コスパがいい
- レベリングベースが結構便利
- センターポールがないのでコンパクト
- ローアングルが撮影しやすい
- 付属品が豪華
安定感
安定感に不安を感じたことはありませんし、
もちろん先ほど紹介した機材を載せても全く問題ありません。
多くのカメラとレンズを組み合わせても耐荷重に余裕が出ると思います。
コスパがいい
レオフォトの三脚は、カーボン製の割に価格がお手頃。
でも、質感は高級感があり所有感もしっかりあります。
細部のクオリティーも高いと思います。
高級三脚で知られるGitzo(ジッツオ)と同スペックの三脚が半額ほどで購入できます。
レベリングベースが便利
風景用の三脚を探して購入したので、
使うのかな?レベリングベースなしにしようかな?と思いながら購入しました。
使ってみるとレベリングベース最高です。
これのおかげで風景撮影時に煩わしい水平が瞬時に取れるので、
かなり楽になります。
私はジンバル雲台も使用するので、
その時はもちろんこの三脚を使います。
センターポールがなくコンパクト
センターポールがないので高さの微調整は難しくなります。
一方、収納時にセンターポールがない分だけ細くなります。
カバンのサイドポケットにも収納しやすくなるので、
嬉しいポイントでもあります。
ローアングルが撮影しやすい
上記に付随して、
ローアングルの撮影が脚を開くだけで可能です。
センターポールがある場合は取り外すなど手間がかかりますが、
この三脚の場合はその手間がかかりません。
付属品が豪華
付属品が嬉しい!
入っているものは
- 専用キャリーバッグ
- 専用メンテナンス工具(マルチツールキット、六角レンチ)
- スパイク石突
中でもキャリーバックは作りがしっかりしているので、
お得感があります。
専用キャリーバッグ
専用のキャリーバッグが付属されていて簡易的な安物かと思ったら、
クッション性があり、サイドポケットもついていて、
雲台と一緒に入る完璧なケースでした!
専用メンテナンス工具
六角レンチやコインドライバー栓抜き?がついたマルチツールが入っています。
カメラ関係でよく使うものが全て入っていて便利です。
スパイク石突
滑りやすい場所で使用しています。(凍った場所や砂利場など)
少し残念なポイント
- 三脚の開閉部が緩む
- 高さの微調整が難しい
- ローアングル時に石突が機能しない
三脚の開閉部が緩む
取扱説明書には六角レンチで重さを微調整できると書いていますが、
かなり締め付けても緩む箇所があります。
これ以上閉めるとねじ山が潰れてしまいそうなので諦めました。
高さの微調整が難しい
センターポールがないといいこともありますが、
やっぱり欲しい時もあります。
高さの微調整が多い撮影の場合は、
センターポール(エレベーター)付きの三脚を選んだ方がいいです。
ローアングル時に石突が機能しない
ローアングルにした時、
石突が地面に付かず不安定な場合があります。
コンパクトにした結果だと思いますが、
もう少し大きな石突があるといいなと思いました。
まとめ
このクラスの三脚にしては価格はお手頃ではないかと思います。
今回はレベリングベース搭載の三脚を紹介しましたが、
非搭載の三脚だと3万円ほど安く購入できます。
価格とスペックからして中級者以上におすすめなのかなと思いますが、
初心者の方が初めての三脚をレオフォトから選ぶと長い間使用できます!
レオフォトの三脚で迷っている方がいればぜひ参考にしてください!
私が撮影した写真はTwitter・Instagramに投稿していますのでそちらもぜひご覧ください!