高画素のカメラは必要か?不要か?【メリットデメリット】

カメラ選び
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近年1億画素を超える高画素のスマホも登場する中、
高画素のカメラは必要なのか?

ミラーレスカメラでも5000万画素前後の機種も多くなってきました。

高画素のイメージといえば、
「綺麗」という印象の方も多いと思いますが、
本当にそうなのか?

今回は高画素機のメリットデメリットについて解説していきます。

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高画素カメラとは?

カメラは時代と共に進化しています。

いまは高画素だと思っていた機種も数年後には、
一般的な画素数のカメラになっていることも大いに考えられます。

今回の解説では現時点で販売されている、
SONYのフルサイズミラーレスカメラを主に例として紹介していきます。

一般的なカメラの画素数

現在多くのカメラに搭載されている画素数は、
2000万画素〜4000万画素前後が主流になっています。

カメラ α7Ⅲ
(ILCE-7M3)
α7Ⅳ
(ILCE-7M4)
α7C
(ILCE-7C)
画素数 約2420万画素 約3300万画素 約2420万画素

ここ数年で1000万画素ほど増えた印象です。

高画素機と呼ばれるカメラの画素数

一方高画素機と呼ばれるのは、
4000万画素〜6000万画素前後になっています。

カメラ α1
(ILCE-1)
α7RⅤ
(ILCE-7RM5)
画素数 約5010万画素 約6100万画素

高画素機も年々進化画素数が増加しています。

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高画素カメラのメリット

高画素機にはいくつかのメリットがあります。

今回は

  • 高精細
  • 大きく印刷できる
  • トリミング耐性が高い

この3つについて解説していきます。

高精細

下の図は高画素と一般的な画素数のカメラを表しています。
※図が下手くそなのはすみません。

例として、
横16画素(ピクセル)×縦8画素(ピクセル)の128画素を高画素機、
横8画素×縦4画素の32画素を一般的な画素数のカメラと仮定して説明します。

これはSONYのカメラだと約1210万画素のα7SⅢと、約5010万画素のα1ほどの差になります。

同じセンサーサイズで画素数が違うセンサーの例

画素数が多くなるほど1画素あたりの面積が小さく細かくなります。

赤い丸を写した例

例として赤い丸を写すと高画素機の方が丸く見えると思います。

ということは写る写真も細部まで再現できるということです。

画素が少ないと、一画素より小さい範囲(この例の場合赤と黄色の境目)は正確な色が出ません。

※実際の写真の場合画素数がもっと多いのでここまでの差は出ません。

大きく印刷できる

上記で画素数が多いと細部まで写すことができると紹介しました。

印刷する時は、画素数や解像度によって印刷可能なサイズが変わりますが、
今回は画素数についてのみで解説を進めます。

画素数が多くなればなるほど大きなプリントが可能になります。

一般的に、2400万画素程度あればA3の用紙くらいまでは印刷可能で、
解像度を調整すればさらに大きくも印刷できます。

A1やA0などかなり大きものに印刷することが多い場合は、
高画素が便利かと思います。

一般の方が使うには2400万画素あると印刷に関しては十分に思われるかもしれませんが、
この後紹介するトリミング耐性で高画素は大きなメリットがあります。

プリントに関しては、
大きな用紙に印刷しなければ2400万画素あれば充分だけど・・・。

トリミング耐性が高い

画素数が多いことでトリミングしても充分な画素数を残すことができる。

例として約5010万画素のα1と約2420万画素のα7Ⅲで解説します。

α1のピクセル数は8640(横)×5760(縦)で、
α7Ⅲは6000×4000です。

下の写真はα1で撮影したものと、
α1で撮影したものをα7Ⅲのピクセル数までトリミングしたものです。

実際は6000×4000でも必要十分な画素数があるためもっとトリミングすることもできます。

ちなみに4Kテレビのピクセル数は3840×2160なので、
さらにトリミングしても4Kテレビで綺麗に見ることができるピクセル数があります。

カメラの高画素化により、
広角で撮影した写真から複数箇所を切り取り、
数枚の写真を作り出すことや、
今まで望遠レンズで撮影するのが当たり前だった野鳥撮影などが、
標準レンズで撮影しトリミングをすれば可能になるかもしれません。

トリミングしても必要なピクセル数を残しやすい
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高画素カメラのデメリット

高画素機にはデメリットも多いです。

その中で今回は

  • ノイズが増えやすい
  • データ量が大きい
  • いいレンズやPCなどの機材を使わないと性能を発揮できない

この3つについて解説していきます。

ノイズが増えやすい

カメラは1画素あたりの面積が大きくなるほど多くの光を受けられます。

逆に高画素機のように1画素の面積が小さくなると、
高感度で撮影した時にノイズが増えやすくなります。

近年のカメラは高感度に対する耐性が強くはなっていますが、
同時期に発売されたカメラと比べると、
高画素機の方がノイズは多くなる印象です。

データ量が大きい

高画素になるとその分データ量も増えていきます。

それに伴い、写真のデータを保存するSDカードの速さや容量、
パソコンのスペックが求められます。

書き込み速度の遅いカードだと連写ができないことや、
今まで2000万画素のカメラを使っていた方が6000万画素のカメラを使うと、
3倍ほどデータ量が増加します。

データを圧縮することでデータ量を抑えることもできるが・・・。

主に画像処理(RAW現像)をする時ですが、
データを圧縮するとせっかくのデータをフルで活かせない。(ロスレスなどもあるが・・・。)

また、圧縮したデータは開くのが重くなることがあります。

安易に高画素機を手にするとデータ管理に思わぬ出費が出ますので注意が必要です。

いいレンズやPCなどの機材を使わないと性能を発揮できない

先ほど高画素機は高精細と紹介しましたが、
高精細が故に、レンズの解像度が足りないと、
ぼやっとした写りになります。

また、高精細ということはピントやブレがシビアになり、
標準的な画素数のカメラに比べ、
1画素あたりの面積が小さい高画素機は、
1画素の範囲を超える手ブレ被写体ブレには注意が必要です。

高画素機の性能を活かすためには解像度の高いレンズ
ピント合わせや手ブレしないために三脚などが重要になります。

パソコンのスペックも重要です。

1枚1枚のデータ量が増えるためPCのスペックが低いと、
動作がもたつき作業できなくなることもあります。

これを機にPCもスペックアップする!

という場合は完璧です。

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高画素=綺麗は本当なのか?

ここまで高画素機のメリットデメリットを解説してきました。

おそらくカメラに詳しくない方は、高画素=綺麗 と認識している方が多いと思います。

しかし、実際パソコンやスマホなどで写真を見る時は、
画素数が高い方が綺麗ということはほぼありません。

その理由について解説します。

α7Ⅲのピクセル数は
6000px×4000px

4Kディスプレイやテレビは
3840px×2160px
モニターに表示できるピクセル数を超えている場合それ以上表示できない

※拡大して表示できる倍率はカメラの画素数により変わる

撮影した写真を拡大した場合のみ、
表示デバイスの解像度によって綺麗に見える倍率は変わりますが、
拡大しない限り差はないと思って大丈夫です。

近年8Kテレビやモニターが出てきています。

8Kのピクセル数は7680×4320で、
必要画素数は約3300万画素になります。

ちなみに、4Kの画素数は約830万画素です。

このように現在主流の4Kテレビやモニターで写真を見るだけなら、
一般的な画素数で紹介した2000万画素〜4000万画素あると充分なことがわかります。

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まとめ

高画素機に限らずカメラには各機種メリットとデメリットが存在します。

デメリットよりメリットの方が大きと感じる場合は高画素機がいいかもしれませんが、
目的が特に決まっていなかったり、安易に高画素機を買うと、
性能を活かすために思わぬ出費が出てきます。

目的に応じて選択することが大切です。

他にこんな撮影の設定やカメラのことを教えてほしいなどリクエストがありましたら、
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私が撮影した写真はTwitter・Instagramで投稿してますので、ぜひご覧ください!

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