F値(絞り)が変わるとボケ量が変化しますが、
センサーサイズが異なる場合も変化します。
フルサイズとAPS-Cでボケの違いや画角の違いについて、
実際に写真を見ながら解説していきます。
すでにカメラをお持ちの方は下の記事も参考にしてください。
今回使用したフルサイズとAPS-Cのカメラとレンズの紹介
左から紹介します。
- APS-C機 SONY α6600 TAMRON 17-70mm f2.8(換算約25.5-105mm)
- フルサイズ機 SONY α7Ⅲ TAMRON 28-75mm f2.8
製品については下のリンクを確認してください。(α6600は生産終了の為α6700を表示してあります)
レンズのF値とは?
▼このレンズについてはこちらをご覧ください
F値を変えると写真にはどんな変化が起こるのかについて解説していきます。
F値(絞り) | 数字が小さい(開く) | 数字が大きい(閉じる) |
写真の明るさ(光の量) | 明るくなる(増える) | 暗くなる(減る) |
ボケ量 | 増加する | 減少する |
ピント面(奥行き) | 浅くなる | 深くなる |
上の表はセンサーサイズが違っても同じように変化します。
フルサイズとAPS-Cの画角の違いとは?
センサーサイズが変わると写真に写る範囲が変わります。
レンズの焦点距離が同じの場合は?
フルサイズで焦点距離50mm、
APS-Cも同じく50mmのレンズを使用して同じ場所から撮影すると
フルサイズの方が広く(広角)写ります。
APS-Cのレンズはコンパクト
APS-Cは同じ焦点距離のレンズだと1.5倍望遠になるので望遠が有利になります。
今回使用したレンズのサイズはほぼ変わりませんが、
焦点距離の幅が広く同じスペックをフルサイズで用意するとレンズが大きくなってしまいます。
同じ画角にする為には?
センサーサイズが異なるカメラの画角を揃えるにはどうするか?
多くの場合フルサイズの画角を基準に計算します。
フルサイズの画角に合わせるには
APS-Cの焦点距離×1.5(Canonは1.6)=フルサイズとほぼ同じ画角
になります。
これをよくフルサイズ換算○○mmと言われています。
フルサイズとAPS-Cのボケの違いとは?
f2.8で撮影した写真を横並びで比較してみます。
条件として同じ画角で同じ場所から撮影した場合、
センサーサイズが大きくなるほどボケ量が増えます。
ただ、思ったほど変化がないかなと思います。
撮って出しで比較するとフルサイズの方がボケやすい。
フルサイズとAPS-Cそれぞれf4で撮影した写真
少し絞るとランタン上部のボケの違いがわかりやすいかなと思います。
ボケ量が与える写真への影響とは?
センサーサイズの違いを一度まとめます。
センサーサイズ | フルサイズ | APS-C |
ボケ量 (同じF値の時) |
APS-Cよりボケやすい | フルサイズよりボケにくい |
被写界深度 (同じF値の時) |
浅い | 深い |
風景などで写真全体にピントを合わせたい時、
フルサイズだとかなり絞る必要がありシャッタースピードが長くなる。
APS-Cだと同じように絞らなくても全体にピントが合う為、
シャッタースピードを稼ぐことができる。
ボケが必要ない場合はAPS-Cが便利で、
ボケが欲しいときはフルサイズの方が多くなります。
センサー以外でボケの量が変化する場合は?
被写体と背景までの距離が遠くなるほどボケが大きくなります。
そのため1枚の写真を見てセンサーサイズを当てるのは難しいです。
まとめ
同じ焦点距離の場合望遠が有効なのはAPS-Cで、広角が有効なのはフルサイズです。
ボケの量は同じ画角ならフルサイズの方がよりボケます。
ただ、検証してみて正直ボケはあんまり変わらないなと感じました。
皆さんはどう思いますか?
APS-Cだからボケないと感じてフルサイズを検討しているなら、
フルサイズを買うよりF値の低いレンズを買った方がコスパはいいかもしれません。
もちろん性能はフルサイズの方が高いことが多いので、
性能を求める方はフルサイズもいいと思います。
私が撮影した写真はTwitter・Instagramに投稿していますのでそちらもぜひご覧ください!
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