カメラやレンズは定期的に清掃やメンテナンスを行わないと、
レンズにカビが生えてしまったり、ダイヤルがゴミで詰まったりして、
撮影に影響が出ます。
そうならないために日頃からの清掃やメンテナンスが大切です。
今回はその時に使用する道具(清掃メンテナンス用品)を紹介しようと思います。
カメラやレンズの清掃メンテナンスに適した場所
清掃メンテナンスに適した場所は、
屋内の埃や風がない場所です。
屋外でカメラやレンズを拭くと、
その最中に飛んできた砂埃で傷がついてしまう恐れがあります。
屋外では拭き掃除は避け、
ブロアーなどで飛ばす程度にしましょう。
使用しているカメラとレンズの清掃道具
私が使っている道具は
- ブロアー(サイズと機能ごとに複数)
- クロス(エツミ)
- 刷毛(ハクバ)
- レンズペン(ハクバ)
- クリーニングティッシュ(浅沼商会king)
- センサークリーニングスワブ(VSGO)
ブロアー
ブロアーは3種類を使い分けています。
呼び方はメーカーごとにブロワーとブロアーと異なりますが、
同じものです。
ブロアーの選び方
サイズや価格が様々設定されています。
その中で選ぶ基準は
- 風量・範囲
- 使い心地
- サイズ
- 素材
- 機能
風量・範囲
風量は多い方がいいと思います。
風が当たる範囲は
周囲に広がるように風が出るタイプと、
ピンポイントに当てられるタイプのものがあります。
これはノズルの穴の細さやノズルの長さで変わってきます。
私はピンポイントで風を当てられるものを好んで使っていますが、
人によって好みが分かれると思います。
近くにヨドバシカメラやビックカメラ、
カメラ用品店があればぜひ試してみてください。
どれも微妙に違って面白いですよ!
使い心地
ブロアーを握って風を送りますが、
握りやすさはものによってかなり変わります。
硬さは柔らかすぎても硬すぎても疲れるので、
好みのものを探してみてください。
私は硬めのブロアーを好んで使用しています。
サイズ
使用する場所に合わせて選ぶ。
持ち歩くときはコンパクトなもの、
家で清掃メンテナンスをするときは大きいものなど。
基本的に大きい方が風量が多くなります。
素材
ブロアーの素材の多くは、
合成ゴム製・天然ゴム製・シリコン製・ラテックス製などです。
合成ゴムの製品は経年劣化で割れてくることがあります。
内部で割れると、
破片が空気を出した時に一緒に飛んできて、
レンズやカメラに傷をつける可能性があります。
合成ゴムに限らず、
内部にゴミが溜まりブロアーで吹くと余計に汚すこともあるので、
古くなった場合は定期的に買い替えることをお勧めします。
また、ノズルがプラスチック製の場合は特に、
ノズル先端をレンズのガラス面やセンサーなどに当てないように注意しましょう。
機能
ブラシやカラビナなどのストラップがつけられたり、
フィルターでゴミを通さないものもあります。
用途に合わせて用意するといいでしょう。
実際に使っているブロアー
【メイン】ハクバ ハイパワーブロアー プロ 02 L(ハクバ)
たぶん定番商品だと思います。
大きさはありますが風量もしっかりあるので、
カメラやレンズの外観の埃をしっかり飛ばすことができます。
価格は2,000円前後です。
【センサー用】V-B02E(VSGO)
空気の吸口と出口が別々になっており、
空気を吐き出した後、
ブロアー内に細かいゴミが入り込まないようになっています。
ノズル部分にフィルターも付いていてかなり高性能です。
そのためカメラのセンサーにブロアーを吹くときは必ずこれを使用しています。
ブロアーの底部は吸盤になっており、
倒れたり転がることが少ないです。
価格は少し高めですが、
3,000〜4,000円前後です。
【サブ】No.5733(BERGEON)
スイスの時計メーカーが作った高級ブロアーです。
コンパクトで立てても安定しています。
使い心地はやや硬めです。
硬めのブロアーをお探しの場合はおすすめ!
見た目もカッコよくて気に入っています。
価格は2,000〜3000円後半くらいで販売されています。
クロス
レンズやカメラのモニターはもちろん、
スマホなどの画面にも使えます。
レンズに使う場合はレンズ専用として分けて使うことをお勧めします。
私は、エツミのミクロディア エピクロスを愛用していて、
サイズが様々ありますが、
カメラの背面モニターならSSサイズ(15cm×17cm)がおすすめです。
用途に合わせて選択してください。
刷毛(ボディブラシ)
砂埃などが被った時やレンズ交換前に使用することで、
カメラの内部(センサー)にゴミがつかないようにしています。
レンズのガラス面に当たると、
傷がつく可能性がありますので注意してください。
カメラのモニターに使うのも避けた方がいいと思います。
私が使用しているものはハクバのボディブラシSです。
レンズペン
レンズ清掃の定番商品にレンズペンが有名です。
レンズペンには種類が複数あり、
そのうちの一つにマイクロプロという商品があります。
ファインダー清掃の時、
四隅がどうしても綺麗にできないことが多いのですが、
これがあればすぐ綺麗にできます。
レンズペンはレンズ面に合うように曲面形状に、
ファインダー用は四隅に届くように小さくなっています。
レンズペンには複数種類がありますが、
価格はどれも1本、約2,000円〜2,500円くらいです。
3種類がセットになっているものもあり、
4,500円くらいなのでお得です。
クリーニングティッシュ
個包装でクリーニングペーパーに精製水などが染み込まれています。
頑固な汚れも落とすことができます。
私はkingのクリーニングティッシュを使っています。
これもカメラやレンズ以外に、
スマホなどの液晶画面やメガネなどにも使用できます。
包装を開けると折り畳まれて入っています。
サイズは下の写真のような感じです。
センサークリーニングスワブ
VSGOのセンサークリーニングキットは、
洗浄液とセンサーサイズに合わせたスワブ(綿棒)が入っています。
センサーにゴミがある場合に使用しますが、
失敗すると故障の原因になります。
不安な方は、
メーカーやカメラ用品店でセンサークリーニングを依頼してください!
カメラとレンズの清掃手順
汚れの程度によって少し変わります。
今回は
- レンズに塵が付着した軽度な汚れの清掃
- レンズについた指紋の汚れの清掃
- カメラ使用後の汚れの清掃
- センサーにゴミが付着した汚れの清掃
この4パターンについて解説します。
レンズに塵が付着した軽度な汚れの清掃
レンズを使うたびに埃は付着します。
基本的にブロアーのみで綺麗になりますが、
ならない場合は下をご覧ください。
手順
- ブロアーで吹く(レンズキャップも)
- クロスやクリーニングティッシュで拭く
詳細
多少の塵の場合はブロアーで吹き飛ばすことができます。
それでも落ちない場合、
クリーニングティッシュなどで優しく拭きます。
このとき、
レンズの中心から外側に円を描くように拭いていきます。
それでも取れないからといって、
クリーニングティッシュを使いまわすことなく、
もう一枚新しいものを使いましょう。
最後に乾いたクロスで吹きあげるとより綺麗になります。
レンズキャップに埃が付いていると、
キャップをつけた時、レンズに再度埃が付着します。
レンズキャップもブロアーで綺麗にしておきましょう。
カメラやレンズに傷がつく可能性があります。
どんな汚れでもまずブロアーで吹いて、
飛ばせる塵や埃などは先に取っておくことが大切です。
レンズについた指紋の汚れの清掃
触れないようにすることが一番ですが、
触れてしまうこともあります。
また、水滴が乾いて跡になることがあります。
手順
- ブロアーで吹く
- レンズペンで拭く
- ブロアーで吹く
- クリーニングティッシュで拭く
- 乾いたクロスで拭く
詳細
指紋の場合もまずはブロアーで吹きます。
その後、
レンズペン→ブロアー→クリーニングティッシュ→クロス
の順で汚れを取ります。
このとき綺麗になったタイミングで終える。
全ての工程をやる必要はありません。
レンズペンを使用した後は細かい繊維のようなものが残ることがあるが、
使用後にブロアーで吹くと取れます。
カメラ使用後の汚れの清掃
主にカメラやレンズの外観を掃除するときの手順
手順
- ブロアーで吹く
- ブラシで払う
- ボディ全体とレンズ外観をクリーニングティッシュで拭く
- ファインダーをマイクロプロ(レンズペン)で拭く
- ファインダーをブロアーで吹く
詳細
カメラの清掃もまずはブロアーで吹きます。
その後ブラシで埃を落とします。
カメラやレンスは直接手で触れるため油脂が付いている。
クリーニングティッシュなどで拭くと綺麗になります。
ファインダーが汚れると撮影に影響が出る場合もあるので、
マイクロプロ(レンズペンの一つ)を使用すると綺麗になります。
マイクロプロ使用後にブロアーで吹くと完璧です。
センサーにゴミが付着した汚れの清掃
センサーにゴミが付着すると写真に影響します。
センサーのゴミを確認する方法
センサーのゴミを確認する方法は
- 絞りはF16〜F22あたり
- ISO感度は100
- シャッタースピードは適正露出から+1あたりに設定
- フォーカスはマニュアルの∞で固定
- 手ぶれ補正は切る
- なるべく白い壁を撮影(白い紙で代用可)
室内で行うのでシャッタースピードが遅くなりますが、
センサーについたゴミの位置は変わりません。
壁に凹凸がある場合はカメラを少し動かしながら撮影し、
手ブレさせるとよりわかりやすいです。
センサーにゴミがついていない可能性もある
写真にゴミが写り込んでいてもセンサーについているのではなく、
レンズの後玉のついている場合があります。
絞って撮影してもぼんやり写る場合は、
レンズ側を確認してみてください。
それでもゴミが写る場合は下の方法を試してみてください。
手順
一般的な手順
- センサーに付着したゴミの位置を確認する
- センサーを下向きにしてブロアーで吹く
- まだ写真に写るか確認する
- 写っていたら繰り返す
VSGOのセンサークリーニングスワブの手順
- 上記を実施
- スワブ(綿棒のようなもの)でセンサーを乾拭きする
- 取れない場合新たなスワブにクリーニング液をつけて拭く
- 新たなスワブを取り出し乾拭きで仕上げる
詳細
それぞれの詳細を解説します。
通常センサーにゴミがついた場合
写真に写ったゴミの位置は上下反転しています。
そのため写真右上にゴミが写り込んだ場合、
センサーの右下にゴミがあります。
そこを目掛けてブロアーで吹きます。
風量が強すぎたり近づけすぎると、
センサーに触れて故障の原因になりますので、
注意してください。
数回ブロアーを吹いたら、
レンズをつけて写真を撮ります。
これを数回繰り返して取れない場合は、
メーカーやカメラ販売店などにセンサークリーニングを依頼してください。
VSGOのセンサークリーニングスワブ 緊急時のみ
上記の内容を実施した上で行います。
個包装になっているスワブを取り出し、
センサーを左右に1往復乾拭きします。
スワブは全て、
センサーを1往復させたら廃棄してください。
取れていれば終了。
取れていない場合は、
同梱の洗浄液を1.2滴スワブにつけセンサーを1往復させます。
取れていれば、
未使用のスワブで乾拭きして終了。
取れない場合は、
早い段階で諦めましょう。
まとめ
普段から使用後のメンテナンスが大切です。
センサークリーニングは自分で行うとリスクがあります。
メーカーやカメラ用品店などでもメンテナンスを行なってくれるので、
自信がない方や時間がない方は依頼してみるのもいいと思います。
カメラを綺麗にして気持ちの良いカメラライフを!
メンテナンス用品以外のカメラ用品については下の記事で書いています。
私が撮影した写真はTwitter・Instagramに投稿していますのでそちらもぜひご覧ください!