ミラーレスや一眼レフを買ったけど設定方法がわからない!
そんな方に設定時に押さえておくべきポイントをジャンルごとに紹介します!
ブレている、ボケている、
暗いなど失敗しない設定を紹介します。
慣れてきたら臨機応変に対応できるようになると思いますので目安としてご覧ください!
マニュアル(Mモード)撮影をすすめる理由
私がマニュアル撮影をお勧めする理由は
- 慣れるとオートより楽
- 操作が楽しい
- 臨機応変に対応できる
この3つについて解説していきます。
慣れるとオートより楽
オートは100点満点で平均60〜70点前後の写真は撮れるが、
カメラが撮影者の撮りたいものを完璧に理解はできない。
マニュアルではどうしたいのかを自分で決めることができ、
自分が納得した写真を撮ることが可能になる。
操作が楽しい
やっぱり自分で操作するのが楽しかったり、
カメラをたくさん触りたい人も一定数いると思う。
私もその一人です。
臨機応変に対応できる
それぞれの設定を理解することでいろんな状況に対応できるようになります。
普段とらない被写体でもそれなりの写真が撮れると思います。
設定の決め方 シャッタースピード・F値・ISO感度
それぞれの設定の決め方について解説します。
SS(シャッタースピード)の決め方
シャッタースピードについては下の記事で詳しく紹介しています。
今回は下の3つについて解説します。
- 手ブレ
- 被写体ブレ
- 明るさ
手ブレ
手ブレの原因
カメラが揺れることで起きる写真のブレのことで、
カメラの設定をオートにしていたりスマホで撮るとよく起こります。
カメラをやらない方でも手ブレはよく聞く言葉だと思います。
手ブレの対策
一般的には1/レンズの焦点距離
例)
50mmのレンズの場合 SS=1/50
200mmのレンズの場合 SS=1/200
となります。
この式はカメラをしっかり構えた状態での話で、
カメラが大きく揺れる場合はもっとSSを早くしないとブレます。
また、カメラストラップを使いカメラを伸ばすと、
ストラップの紐が伸びてピント張ることで安定させる方法もあります。
被写体ブレ
今回は簡単解説しますが、詳しく解説した記事は下にあります。
被写体ブレの原因
シャッターが開いてから閉じるまでの時間より早く被写体が動いた場合に起こります。
これもカメラの設定をオートにしていたりスマホで撮るとよく起きるブレです。
被写体ブレの対策
被写体の動きを見て判断する必要がありますので、
この後ジャンルごとに紹介します。
明るさ
SSで写真の明るさが変わる
SSを速くすると写真の写りは暗くなり、遅くすると明るくなります。
SSは1秒なら1秒間にセンサーに届いた光(起きたこと)を記録します。
F値の決め方
絞り・F値については下の記事で詳しく紹介しています。
今回は下の3つについて解説します。
- ボケ量
- ピンぼけ
- 明るさ
ボケ量
F値は数値を下げるとボケ量が多くピントが合う面が浅くなり、
数値を上げるとボケ量が減りピントが合う面が深くなります。
ピンぼけ
ピンぼけの原因
F値が小さいとAF(オートフォーカス)が少しずれただけでピンぼけ写真になりやすいです。
被写体が前後左右に動いた時や被写体の前を何かが横切った時もピントが外れやすくなります。
ピンぼけの対策
F値を上げるほどピントの面が広がっていきますので、
AFがあまり速くない場合はF値を上げるとピンぼけを減らすことができます。
明るさ
F値を下げると明るく写り、上げると暗く写ります。
ISO(アイエスオー・イソ)感度の決め方
ISO感度については下の記事で詳しく紹介しています。
今回は下の3つについて解説します。
- SS・F値を設定した上で明るさ調整
- 弊害を考える
- 制限をかけてISOオートにする
SS・F値を設定した上で明るさ調整
SS・F値を設定した上で写りが暗い時はISO感度を上げる。
明るい時は下げますが、ISO感度を最低にしても明るい時はSSを上げるかF値を下げる。
弊害を考える
ISOは上げれば上げるほどノイズが乗ってきます。
理由もなく上げすぎるのはお勧めしませんが、
必要な時は思い切って高感度で撮影しましょう!
最近のカメラや高感度に強いカメラだと、
6400くらいまで上げても綺麗なものもありますので、
お持ちのカメラでノイズが許容できる範囲を把握していることが大切です。
制限をかけてISOオートにする
ISOの設定には上限を設けてオートで撮影するのもお勧めです。
詳細はこの後の撮影ジャンルごとに説明します。
撮影ジャンルごとの設定
様々なシュチュエーションに合わせた設定の目安を紹介します。
今回は私が撮影する時の設定なので、
状況によって多少変化します。
大きな失敗は起こらないと思いますが、
臨機応変に対応してください。
ポートレート
撮影対象が1人の場合で説明します。
- SS
1/200以上 - F値
背景をぼかしたい時は f5.6以下
背景までしっかり写したい時は f5.6〜16またはそれ以上 - ISO感度
人の肌を綺麗に見せるためには 100〜800あたり
それでも暗い場合は思い切って感度を上げるかストロボやフラッシュを使う
フラッシュを焚く場合は使っていい場所なのか確認しましょう
集合写真
- SS
1/200以上 - F値
一列の場合は f4〜8あたり
二列以上の場合は前列と後列の間の距離を詰めて f8以上 - ISO感度
100〜1600またはそれ以上
大人数で撮る時はストロボがあると便利です。
子供(屋外)
- SS
晴れ 1/500以上
曇り 1/250以上 - F値
晴れ f4〜8
曇り f5.6以下 - ISO感度
晴れ 100〜800
曇り 100〜1600
どちらにも対応できるように100〜1600前後でオートに設定するのがお勧め
子供(屋内)
- SS
動いている 1/250以上
止まっている 1/125以上 - F値
数値はできるだけ小さく f5.6以下 - ISO感度
800〜6400前後をオートで設定
動物
- SS
動いている 1/1000以上
止まっている 1/500前後 - F値
単独の場合 できるだけ小さく f8以下
複数の場合 f8以上 - ISO感度
100〜12800前後をオートで設定
野鳥
- SS
飛んでいる 1/2000以上
止まっている 1/1000前後 - F値
できるだけ小さく f8以下 - ISO感度
100〜12800または25600前後をオートで設定
風景
- SS
手持ち 1/焦点距離
三脚 特にありませんが長くすると時間がかかるので1/10〜1秒くらいまでに設定
シャッターを押すときに手ブレする場合があるので、
セルフタイマーかレリーズ(リモコン型のシャッターで無線と有線がある)を使う - F値
f8〜16またはそれ以上 - ISO感度
手持ち 手ブレしないようにSSを上げて足りない分をISOで補う
三脚 なるべく低くSSが長くなりすぎないように100〜400前後で設定
夜景
- SS
手持ち 1/焦点距離
三脚 シャッター時間を長くするとその間に通った車のライトが線になり目では見れない写真が撮れます - F値
手持ち 主題にピントを合わせ f8以下
三脚 全体にピントが合うように f8以上 - ISO感度
手持ち 1600〜12800またはそれ以上
三脚 SSを遅くしたい場合は100で特に理由がなければ100〜1600前後で設定
星
- SS
手持ちでは難しです
三脚 10〜30秒前後
長くしすぎると星が点に写らず線になってしまいます。 - F値
お持ちのレンズの一番低い数値を設定 f5.6以下 推奨はf2.8以下 - ISO感度
1600〜6400前後
花火
- SS
三脚とレリーズでの撮影がおすすめ
bulb(シャッターを押してる時間分記録、シャターボタンを一度はなして再度押したときに終了するものもある)
花火が上がってから消えるまでの5秒前後をセルフタイマーで狙うこともできるが難しい - F値
f8〜f13前後 - ISO感度
100
花火は明るいのでNDフィルターを使用すると白飛びを抑えることができる
水の流れ・人の流れ・車の流れ(おまけ)
- SS
水の流れを止め水滴を撮る 1/1000前後
水の流れをなめらかに 1/15〜1/2前後
街中の人の流れをぶらす 1/30〜1/8前後
車の光跡 数秒〜30秒前後 - F値
水の流れを止め水滴を撮る f5.6以上
水の流れをなめらかに f8〜16前後
街中の人の流れをぶらす f8以上
車の光跡 f8以上 - ISO
水の流れを止め水滴を撮る 100〜1600前後
水の流れをなめらかに 100〜400前後
街中の人の流れをぶらす 100〜3200前後
車の光跡 100〜1600前後
まとめ
今回紹介した設定はあくまで目安として、
慣れてきたらどんどんアレンジしてください!
自分なりに設定していい写真が撮れた時はとても嬉しいもんです!
今までオートで撮影してきた方は一度挑戦してみてください!
最初は失敗することもあると思いますが、
慣れてくるとオートは使わないまたは使えなくなるかもしれません笑
私が撮影した写真はTwitter・Instagramで投稿してますので、ぜひご覧ください!