動物撮影をする時に私が一番重要だと感じるシャッタースピードについて紹介していきます。
今回撮影を想定している野生動物は「キタキツネ」「エゾリス」「エゾシカ」などです。
動物の撮影で一番重要なのはシャッタースピード
私は野生動物の撮影において、最も重要な要素はシャッタースピードだと考えています。
なぜシャッタースピードが重要なのか?基準となるシャッタースピードは?
これらについて解説していきます。
シャッタースピードが重要な理由
野生動物は動きの予測が難しく高速でシャッターを切らないとブレてしまうため、まずはシャッタースピードを決めてからその他の設定を調整しています。
基準となるシャッタースピードは1/1000秒
どの動物に対してもまずはこの設定を行い、その後の状況に応じて速くしたり遅くしたりしています。
1/1000秒で撮影できれば、多少動いていても被写体のほとんどはブレずに撮影できます。
ただし、野生動物の動きは完璧に予測することはできません。
したがって、さらに速いシャッタースピードに設定することが可能であれば速い方が良いです。
シャッタースピード1/1000秒を確保できない場合
日の出や日没時など、周囲が暗くなってシャッターを速く切れない場合もあるかもしれません。
慣れてくると光の方向を意識して動くことができるかもしれませんが、初めのうちは難しいでしょう。
動物が停止していたり座っている場合、シャッタースピードを1/250〜1/500程度まで下げて撮影することもあります。
その際は、手ブレに注意しながらしっかりとカメラを構えることが重要です。
三脚や一脚を使用することで手ブレを軽減できますが、実際にはそれらを準備する余裕がないこともあります。
もし余裕がある場合は、三脚を使用して動画を撮影することもおすすめです。
シャッタースピードを犠牲にするとブレた写真が増える
シャッタースピードを犠牲にして低感度で撮影すると、良い写真を撮ることもできますが、失敗写真の確率も高くなります。
ブレを意図的に活用する表現の場合は問題ありませんが、ブレの原因が説明できない写真は失敗だと私は考えています。
これは動物撮影に限らず写真全てに言えると思い、普段から心がけています。
重要なのは、高感度ノイズよりもブレに注意することです。
大事なのは高感度ノイズよりブレ
ISO感度が上がるのを恐れてシャッタースピードで調整してしまう方もいると思います。私はそうでした。笑
私は撮影後にトリミングすることが多いですが、600mmで撮影した写真を800mmや1000mm相当にトリミングすることもあります。
600mmでブレていないように見えてもトリミングすればブレている箇所が目立ってきます。
カメラによって高感度耐性が異なりますのでどこまで許容できるのか確認しておきましょう!
ISO感度はオートでカメラに任せる
動物は基本的に常に動きがありますので、ISO感度などの設定を頻繁に変更することは難しいです。
M(マニュアル)モードでも、ISO感度をオートに設定することができるはずです(ただし、一部のカメラメーカーでは異なる場合もあります)。
この場合、設定可能なISO感度の上限を許容範囲に設定しておきましょう。
私の場合、上限を12500〜25600程度に設定しています。
最近のアプリやソフトウェアは高感度ノイズを効果的に除去してくれるものが多くありますので、それらも利用することをおすすめします。
まとめ
動物に限らずですが写真はシャッタースピードが需要です。
慣れてきたら設定を細かく調整し撮影してみるときっと素敵な写真が撮れます!
野生動物の撮影では、現場で設定を変更する時間はほとんどありませんが、慣れてきたら設定を細かく調整し撮影してみるときっと素敵な写真が撮れます!
私は風景写真の撮影に行くときもカメラの設定は野生動物撮影用にセットし、風景撮影の時にその都度設定を変更して撮影しています。
風景撮影では野生動物撮影よりも時間に余裕があるためです。
カメラによっては設定を登録できるものがありますので活用してみてください!
北海道で野生動物を撮影しようと考えている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
私が撮影した写真はTwitter・Instagramに投稿していますのでそちらもぜひご覧ください!
またコメント質問等はDMでお待ちしております。