カメラを買う時に出てくるセンサーサイズ問題どれにするか?
なかなかわからないことが多くあると思いますので、今回はそれぞれ何が違うのかを説明していきます。
フルサイズとAPS-Cのそれぞれメリットとデメリットもご紹介します。
カメラのセンサーサイズ
フルサイズ(フルフレーム)センサー
フルサイズ(フルフレーム)とは?
一般の方が購入するカメラ(中判は割愛)で最も大きいセンサーサイズがフルサイズです。
フルサイズセンサーはフィルムカメラ時代に多く使われていた135フィルム規格の35mm判フィルムとほぼ同じサイズに作られています。
フルサイズは高性能
フルサイズカメラが高性能と言われる理由が
- 高画質
- 暗所に強い
- 高速連写
- オートフォーカス
- 頑丈
高画質・暗所に強い
センサーが大きい利点として多くの光(情報)を取り込むことができる。
そのため、暗いところから明るいところ(ダイナミックレンジが広い)まで豊富な情報を得ることができ、暗いところで撮ると出るノイズも少なくできます。
高速連写・オートフォーカス・頑丈
先ほど説明したように高画質で暗所に強いためプロカメラマンのほとんどの方が使われています。
そのようなことからプロの現場で安心して使用できるように連写性能やAFが早くて正確に動作し、
頑丈に作られることが多いです。
背景がボケやすい
カメラを始める際にボケるのを楽しみにされている方が多くいらっしゃると思います。
フルサイズのセンサーは今回紹介するセンサーの中で一番ボケやすいです!
フルサイズカメラの価格帯
ミラーレスや一眼レフの場合レンズ別売りでカメラボディだけの価格が
- エントリー機(入門機) 約15万円〜
- 中級機(一般の方向け) 約20万円〜35万円
- プロ向け(用途によって一般の方も買います) 約50万円〜100万円またはそれ以上
主なメーカー
などがあります。
APS-Cセンサー
APS-Cとは
Advance Photo Systemの頭文字APSにClassicのCをつけAPS-Cと呼ばれており、
Advance Photo Systemとはこれもフィルム時代の名残で現在デジタル時代のためClassic(昔ながら)がついています。
フルサイズほどサイズに規定がなくAPS-Cセンサーはメーカーごとサイズが微妙に異なります。
APS-Cカメラはフルサイズよりコンパクト
センサーサイズが小さくなっているため外観も小さく軽くできます。
しかしカメラが小さすぎると持ちにくい場合や、カメラ内部構造の不都合でフルサイズのカメラとサイズが変わらないカメラも多くあります。
センサーサイズが少し小さくなった分価格も多少抑えられます。
背景のボケを抑えることができる
背景ボケを楽しみにしている方も満足できるボケ量がありながら、
ボケを抑えた撮影も得意です。
フルサイズを使っているとボケないように撮る難しさを感じることもあるので、APS-Cはバランスの取れたセンサーサイズだと思います。
APS-Cの画角の違い
フルサイズと比べて同じ焦点距離のレンズの場合約1.5倍、
Canonの場合約1.6倍と画角が狭くなります。
これを35mm換算何mmと表現されます。
10mmのレンズの場合
Canonだと 35mm換算16mmの焦点距離
他社だと 35mm換算15mmということになります。
APS-Cしか使わない場合は特に気にすることはないですが、
センサーサイズが違うカメラを使うときやレンズを購入する時は注意が必要です。
APS-Cカメラの価格帯
APS-Cカメラではあらかじめレンズがセットで販売されることも多くあります。
- エントリー機レンズ込み(入門機) 約10万円前後〜
- 中級機、プロ向け 約10万円〜30万円前後
主なメーカー
- フルサイズで紹介した3社
- FUJIFILM
- RICOH PENTAX
などがあります。
マイクロフォーサーズセンサー
マイクロフォーサーズとは?
APS-Cより小さくセンサーの縦横比が4:3の4/3型センサーを搭載しているためマイクロフォーサーズと呼ばれています。
おそらくレンズ交換式のカメラの中で一番小さいサイズのセンサーです。
背景のボケはいらない
センサーが小さくなるとどんどんボケ量が減っていきます。
ボケを求めていない場合はかなりいい選択になりおすすめです。
主なメーカー
1インチ(1型)センサー・1/2.3インチセンサーなど
1インチセンサー・1/2.3インチセンサーとは?
コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)やドローンに搭載される小型のセンサーです。
カメラに力を入れているスマホにも搭載されているようです。
フルサイズとAPS-Cのメリットデメリット
フルサイズセンサーのメリットデメリット
フルサイズセンサーのメリット
- とにかく性能や機能を求めている場合
- ボケが欲しい人
- 大抵の条件で対応可能
とにかく性能や機能を求めている場合
やっぱり選択肢はフルサイズに絞られてきます。
ただFUJIFILMはAPS-Cに力を入れているのでチェックしてみてください。
ボケが欲しい人
同じF値のレンズの場合一番ボケるのはフルサイズです。
体感してみたい方はぜひフルサイズを!
大抵の条件で対応可能
プロのカメラマンも多く使っているセンサーサイズです。
カメラの技術を磨けばプロにも負けない写真が撮れます!
フルサイズセンサーのデメリット
- センサーサイズが大きのでボディもレンズも大型化する
- 価格が高い
センサーサイズが大きのでボディもレンズも大型化する
センサーが大きいのでカメラを小型化するのはなかなか難しいです。
その中でもSONYは比較的コンパクトなフルサイズカメラを販売していますので、
カメラのサイズを気にされている方におすすめです。
価格が高い
値段はやはり張ってしまいます。
中古が気にならない方は中古から探してみるのもありです。
ただ、フリマアプリなどは避けた方が安全です。
中古のカメラをお探しの場合はマップカメラなどがおすすめです。
APS-Cセンサーのメリットデメリット
APS-Cセンサーのメリット
- 性能とサイズのバランスが取れている
- フルサイズに比べて価格が手頃で入門機が多くある
性能とサイズのバランスが取れている
フルサイズよりコンパクトで軽いカメラが多くあります。
子供連れだと荷物は極力減らして軽くしたいと考えている方も多くいると思います。
そんな方にもおすすめです!
なお、カメラは持ち歩かなければ意味がありません。(カメラを眺めるのが好きな方を除き)
自分は大きなカメラを持って歩くのに自信がないという方は、
コンパクトなAPS-Cカメラから始めてみるといいですね!
フルサイズに比べて価格が手頃で入門機が多くある
初めてのカメラで続くかもわからないという方がいきなり高額なフルサイズを買うのは難しいと思います。
決してAPS-Cが安いわけではありませんが、カメラ市場の相場からいくと手頃です。
またレンズがセットになって販売されるキットレンズ付きのカメラは、
レンズを別に購入しなくて済むので初期費用が抑えられます。
APS-Cセンサーのデメリット
- 小さいが故に持ちにくい
- 機能や性能に満足できなくなることもある
- 隣の芝は青い
小さいが故に持ちにくい
手の大きな方はしっかりグリップを握りにくかったり、持ちにくいことがあります。
店舗で触って大丈夫だと感じても、実際使ってみるとあれ?と思うことがあるかもしれません。
機能や性能に満足できなくなることもある
コンパクトに作られている分ボタンやダイヤルが少ないことがあります。
すると、瞬時に操作できずシャッターチャンスを逃してしまう可能性もあります。
撮影前に設定やショートカットの割り当てなど突き詰めれば解決することがありますので、カメラをお持ちの方はYouTubeなどで調べてみるといい方法が見つかるかもしれません。
これから購入する方は自分が撮りたいジャンルで使いやすいカメラか事前に調べておくことが大切です。
隣の芝は青い
フルサイズを使っている方が周りにいたり、写真を撮りに行った時周りの人が持っているカメラがフルサイズで羨ましいと思うことがあるかもしれません。
カメラを使う目的は写真を撮ることでマウントを取るものではありませんので気にしないことが一番です!
私はこの前までフルサイズが一番いいと思ってましたが、実際はどこへ行って何を思って写真を撮ったかが一番重要だと感じるようになりました。
まとめ
今回はフルサイズかAPS-Cか?カメラのセンサーサイズについて紹介しました。
これからカメラを始める方の参考に慣れば幸いです。
カメラを買ったら勝手に外に出たくなります。
そうなるとまたお金が必要になってきますので、
カメラに全投資して撮りに行けないということがないように計画的に購入しましょう!
私が撮影した写真はTwitter・Instagramで投稿してますので、ぜひご覧ください!