「シャッタースピード」
カメラを始めた方はよく耳にする言葉の一つだと思います。
シャッタースピードは、カメラの「シャッターが開いている時間を表している値」で、
撮影において重要な役割を果たします。
今回はそのシャッタースピードについて紹介していきます。
シャッタースピードとは?
シャッタースピードは、
カメラのシャッターが開いている時間を表している時間値で、秒単位で表されます。
シャッタースピードが速いほど、「シャッターが開いている時間が短く」なります。
逆に遅いほど、「シャッターが開いている時間が長く」なります。
表記について
1/50や1/1000などと表記されます。
分母の数字が小さくなるほどシャッタースピードが遅くなります。
役割について
シャッタースピードは、撮影において重要な役割を果たします。
「スポーツや動物の撮影」などでよく使用されます。
「滝や流れる川の写真」などでよく使われます。
シャッタースピードと露出量について
シャッター速度は、露出量(露光量)にも影響を与えます。
シャッター速度が遅いほど、露出量が増加します。
シャッタースピードと露出量のバランスを調整することで、写真の写りの明るさを調整することができます。
シャッタースピードの段数とは?
よく聞く「被写体ブレするから1段上げる」や「暗いから1段遅くする」
その段数とは下の表のことです。
今回はSS1/60を基準に解説します。
SS | 1/1000 | 1/500 | 1/250 | 1/125 | 1/60 | 1/30 | 1/15 | 1/8 | 1/4 |
段数 | 4段 | 3段 | 2段 | 1段 | 基準 | 1段 | 2段 | 3段 | 4段 |
速度 | 左に行くほど速い | 右に行くほど遅い | |||||||
変化 | 左に行くほど暗くなる | 右に行くほど明るくなる | |||||||
ブレ | 左に行くほどブレにくい | 右に行くほどブレやすい |
例えば、
F4 SS1/60 ISO100
この設定で撮影し1段(露出が-1)暗い場合は
F4 SS1/30 ISO100
に設定を変更すると適正な明るさ(露出±0)になります。
シャッタースピード以外にF値やISO感度を変更することで明るさを調整することもできます。
絞りの段数については下の記事をご覧ください。
設定方法について
シャッター速度は、カメラの設定で変更することができます。
一般的に、カメラのダイヤルやメニューから設定することができます。
用途に合わせて適切なシャッタースピードを設定することで、撮影した写真の質を向上させることができます。
シャッタースピードの場面別の使用方法
撮影ジャンルごとのシャッタースピードの目安は下の記事で紹介しているのでぜひご覧ください!
シャッタースピードのまとめ
下の写真はシャッタースピードを変えて撮影したものです。
どちらの写真もピントは合わせていますが、1/5で撮影した方は手ブレと被写体ブレの影響でボケて見えます。
手ブレを防ぐ方法としては、シャッタースピードを「1/焦点距離」に設定するとある程度防げます。
シャッタースピード優先モード(S・Tv)
メーカーにより名称が異なりますが
- Nikon SONY など 「Sモード」
- Canon など 「Tvモード」
のダイヤル合わせるかメニューから設定にすると、
シャッタースピード優先の設定になります。
任意のシャッタースピードを変更したくない撮影の場合におすすめです。
ISO感度や絞り(F値)については下の記事をご覧ください
まとめ
シャッタースピードは、カメラのシャッターが開いている時間を表す値で、
撮影において重要な役割を果たします。
適切なシャッタースピードの設定を行うことで、被写体の動きを表現したり、
明るさを調整することができます。
私が撮影した写真はTwitter・Instagramで投稿してますので、ぜひご覧ください!