花火を撮影するときのカメラ設定と必要な持ち物について解説します

カメラ設定
この記事は約8分で読めます。

もうすぐ各地で花火大会が開催される時期になります。

カメラを持っているけど、撮影はしたことがないという方に、
撮影時の設定と必要な機材などを解説していきたいと思います。

現地で忘れ物がないように出発前には是非チェックしてからいきましょう!

また、撮影時の注意点なども解説していきます。

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花火大会前に確認すること

花火大会前には、いつどこで開催されるのか確認しておくことが必要です。

その点いついて解説していきます。

日程の確認

「いつ開催されるのか?」

それがわからないと花火の撮影どころではありません。

花火大会の日程を確認する方法は、
「花火大会 2023」などと検索すると多くが公表されていると思いますので、
確認してみてください。

会場の場所の確認

日程が分かれば次は会場の場所です。

どこから撮影するのかは前もって決めておくと、
当日スムーズに動けると思います。

初めての場所に行く場合は、下見をしておくことがおすすめですが、
難しいこともあると思います。

「Google MAP」「Google Earth」などを使い、
会場周辺の花火が見れそうな場所を確認しておくか、
何度も開催されている花火大会であれば、
SNSやネットに観覧・撮影スポットが紹介されていることもあります。

しかし、花火大会当日は公共交通機関の混雑や車の渋滞が発生します。

ギリギリの到着だと混雑に巻き込まれて身動きが取れない可能性が高いです。

時間に余裕を持った行動が大切です。

天気予報の確認

当日の天気については、
雨はもちろん風向きが大事です。

風上で観覧するのがおすすめです。

風下の場合花火の煙がこちらに向かってきて、
写真が煙だらけになってしまいます。

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花火撮影に必要な機材

花火の撮影に必要な機材は、

  1. カメラ・レンズ
  2. 三脚
  3. レリーズ(シャッターを切るリモコン等)
  4. NDフィルター
  5. 雨具

カメラ・レンズ

カメラはとレンズは撮影する場所や撮りたいイメージによって変わります。

花火の撮影に開放F値が低い必要はないので、
基本どのレンズでも撮影できます。

思い描いた場所で撮影できない場合もあると思うので、
ズームレンズを持っていくのがおすすめです。

近い位置(有料の観覧席など)から撮影できる場合は広角を、
花火との距離が遠い場合(会場から離れた場所など)は望遠という選び方で基本はOKです。

撮影時は少し広めに撮影して後でトリミングするのがお勧め

三脚

花火を綺麗に撮影するためには三脚は必須です。

しかし、会場によっては三脚が禁止の場合や、
多くの人が歩きながら観覧しているような場所の場合は、
使用を控えて撮影は諦めましょう!

事前に下調べをしておくことが重要です。

安定感のある三脚の方がいいですが、
撮影場所や周囲の状況に応じてコンパクトな三脚も選択肢に入れる。
禁止の場所や迷惑になる場所では使用しない!

レリーズ

後ほど設定解説時に紹介しますが、
花火の撮影時、シャッタースピードはBULB(バルブ)に設定します。

その時にカメラのシャッターボタンを直接押すと、
カメラがブレる可能性が高いので、
有線のケーブル型のシャッター又は、
無線のリモコン型のシャッターの使用がおすすめです。

セルフタイマーでも可能ですがあると便利です。

なくても撮影できるが、あった方がブレを防ぎ確実に撮れる!

NDフィルター

花火は明るい被写体のため、
白飛びを起こしやすいです。

絞ることで抑えることもできますが、
NDフィルターで光量を落として撮影すると綺麗に写ります。

NDフィルターはND4かそれでも明るい場合(フィナーレでたくさん花火が上がるとき)は、
ND8がおすすめです。

NDフィルターは花火以外でも使えるので、
持っていない方は購入すると撮影の幅が広がります。

花火以外でも使えるので持っていない方はぜひ!
おすすめは2段分光量を落とせるND4や、10段分落とせるND1000も面白いです!

雨具

花火大会は雨天中止になることもありますが、
小雨決行の場合もあります。

また、花火大会終盤や帰り道で雨にあたることも考えられます。

雨で風邪をひかないためにも、
カメラを壊さないためにも、
雨具があると便利です。

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花火の撮影設定について

花火の撮影時の設定について解説していきます。

オートで撮影するとうまくいかないので、
カメラのモードはMモード(マニュアル)にセットします。

細かい設定は下をご覧ください。

  • ピント・オートフォーカス・手ブレ補正
  • 絞り(F値)
  • シャッタースピード
  • ノイズリダクション
  • ISO感度

ピント・オートフォーカス・手ぶれ補正

花火の撮影で花火にAF(オートフォーカス)を合わせるのは難しいです。

そのためMF(マニュアルフォーカス)で花火が上がってから合わせます。

最初の花火数発はフォーカスを合わせることに集中し、
ある程度ピントが合えば、
そこからピントがずれないようにする。

ピントがずれないようにするには、
レンズのピントリングをテープで固定するなどが有効です。

一応伝えておくと、不用意にレンズを触らなければテープがなくてもなんとかなります。
私は使っていません。笑

その理由は、ズームレンスを使用して撮影すると、
どうしてもピントを毎回合わせ直す必要があるためです。

何枚もの写真を合成する比較明合成を行う場合は、
ピントリングを固定した方がいいのは確かです。

また、花火の撮影時は三脚を使用します。

三脚に固定できている状態で手ぶれ補正がオンになっていると、
手ぶれ補正の誤作動で逆にブレることがありますので、
「手ぶれ補正はオフ」にしておきましょう!

絞り(F値)

NDフィルターの使用を前提に解説します。

NDフィルターがない場合は一段前後ほど絞ると花火が白飛びしづらくなります。

絞り・F値の段数については下の記事をご覧ください。

絞りは花火だけを撮る場合は F8前後

Panasonic DC-G9 LEICA DG 12-60/F2.8-4.0 F8で撮影

花火と周りの風景を絡めて撮影する場合は F8〜F13前後またはそれ以上絞ることもある

SONY ILCE-9(α9)FE 70-200mm F2.8 GM OSS F9で撮影

私の場合、
F8を基準に白飛びしそうな時は、
そこから絞って白飛びしないように設定しています。

シャッタースピード

花火は一瞬で消えるように見えますが、
その一瞬を切り取るとこのような写真になります。

スマホで撮影された花火 SS 1/5 秒

花火だと認識はできますが、何か物足りないです。

これはシャッタースピードが速いため花火の火薬の動きを点で捉えているためです。

綺麗に花火を撮影するには、
その火薬の光跡を写すことが重要で、
花火撮影のシャッタースピードはBULB(バルブ)と呼ばれる設定で撮影します。

BULBはシャッターボタンを押してから離すまで又は、
シャッターボタンを押した後もう一度シャッターを押すまでの光を記録します。

タイミングは、
花火が打ち上がってから消えるまでの5〜20秒前後です。

逆にこのタイミングでセルフタイマーを使って撮影することも可能です。

セルフタイマーを使うと手ブレのリスクは減りますが、
その場合、花火が上がるタイミングや花火が消えるタイミングを、
ある程度予測しておく必要があります。

シャッタースピードについては下の記事をご覧ください。

ノイズリダクション

シャッタースピードが遅くなり1秒を超えると、
多くのカメラで長秒露光時にノイズリダクションが作動します。

ノイズリダクションの呼び方はメーカーごとに異なります。
SONYの場合は、長秒時ノイズ軽減など

作動すると撮影時のシャッタースピードが5秒の場合、
ノイズリダクションにかかる時間は5秒となり、
シャッタースピードが遅くなるほど撮影を再開できる時間が長くなります。

花火以外ではいいこともありますが、
花火撮影時はコンスタントにシャッターが切れなくなりますので、
この設定はオフにしておくことをお勧めします。

ISO感度

ISO感度はお持ちのカメラの最低感度(100や200など)に設定します。

感度を上げてしまうと花火が白飛びしやすくなります。

風景と絡めて撮る場合は少し感度を上げるか、
ハーフNDを使うと綺麗に撮ることができます。

ISO感度については下の記事をご覧ください。

撮影設定のまとめ

  • ピントは花火が上がってから合わせる
  • AF・ノイズリダクションは切る(オフ)
  • 絞りはF8〜F13あたりで決める
  • シャッタースピードはBULB(バルブ)で、
    花火が上がってから消えるまでを撮影する
  • ISO感度は一番低くする
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まとめ

今回は花火の撮影設定や必要な機材・持ち物について解説しました。

他にこんな撮影の設定を教えてほしいなどリクエストがありましたら、
Twitterなどでコメントお待ちしております!

私が撮影した写真はTwitter・Instagramで投稿してますので、ぜひご覧ください!

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